さまざまな試行錯誤を繰り返し、自信を持って送り出せる味と安全性に辿り着きました。
育てる場所、肥料の配合、育て方に収穫後の選別方法、これらすべてのこだわりが「おいしいみかんを作ること」に繋がっています。
内芝ファームのみかんがおいしい理由
私たちがみかんを育てる場所は、ほとんどが南向きの急斜面に広がる段々畑。おいしいみかんが育つ条件は、日照時間と雨量、土壌の水はけのよさが影響すると言われます。
水はけのよい段々畑で太陽の恵みをたっぷりと受けて育つからこそ、色つやのよい実がつき、甘く食味豊かに成熟します。
みかんの味を最も左右するのはなんといっても土、そして土壌を作る肥料です。さまざまな肥料を試した結果、独自の配合に辿り着き、飛躍的に味がおいしく変化しました。
また年1回ミネラル豊富な牡蠣の粉末を撒くことも欠かせません。塩分で木に負荷をかけることで水分が抜け、皮の薄く甘いみかんへと変貌します。
「マルチシート」は、北向きの日の当たらない木に下からの反射で光を届けたり、土に余分に水を含ませないなどの役割をする白いシート。
内芝ファームのみかん畑はほとんどが南向きで日当たり良好ですが、さらに甘くするための裏技がこれ。必要に応じてマルチ栽培を行っています。
「無農薬」と言うと耳触りはいいですが、実際に農薬で虫や病気の対策をしなかった結果、虫の被害や病気が発生したまま世に出してしまうリスクがあります。
それよりも、必要な量を適正に使った上で残留農薬がないかを調べるほうが確実。使う薬剤は安全性にこだわりながら、回数は極力減らし、残留農薬が付着していないかを念入りにチェックして安心して食べていただける品質を心がけています。
私たちが使用している水は、まちを流れる有田川から引いた町管理の農業用水。高野山から陣ケ峰の山陵を水源とし、紀北屈指の清流としても知られる有田川。
水質検査でも基準をクリアしたこの安全な水を、水やりにはもちろん、従業員がみかんに触れる際の手洗いなど、みかん作りのさまざまな場面に活用しています。
内芝ファームのみかんは皮の薄さと糖度の高さが自慢。でも皮が薄い=繊細です。
糖度11度以上を計測するため糖度センサーには通して出荷していますが、選別には機械を使いません。選別機で転がしてしまうとはみかんが傷つくこともあり、味も損なう恐れがあります。
大切に育てたみかんだからこそ、細心の注意を払い、人の手と目を用いて自ら手選別しています。
11月にみかんの収穫を終えた後は、その他の柑橘の収穫にシフトしながら剪定、草刈り、肥料、農薬散布を行い、暑い夏の間に天候と成長加減を見ながら摘果作業を重ねて9月の極早生収穫に備えます。
どの工程にもたっぷりのまごころを込めて、家族+若いスタッフのコンビネーションでどこにも負けないみかん作りに励んでいます。